着物の種類と格その1
着物の格は、上から、フォーマル用(正礼装)→セミフォーマル用(準礼装)→カジュアル用、となります。

錦の帯↑。キラキラです。クリムトの絵を思い出させます。礼装用です。重量1キロ。

色は派手ですが、キラキラはしてません↑。カジュアル用です。重量は600グラム。
特に気をつけないといけないのは、フォーマルの装いが必要な場に、カジュアルなものを着ていく間違いです。
たとえば紬は優れた伝統工芸品で、値段的にも高価なものが多くありますが、カジュアルな着物に入ります。そのため、披露宴など、正礼装が求められる場では着られません。
では逆に、ちょっとそこまで出かけるのに、フォーマル用やセミフォーマルの着物を着るのはどうなんやろうか。そんな疑問を持ったことがあります。場違いではあっても、誰かに失礼というわけではないし・・・・・・。
そこで、Y先生に、聞いてみました。
「たとえば文楽を見るときに訪問着を着て行ったら、おかしいですか?」
「着て行っていいと思いますよ。だって、劇場に来る前に、どこに行ってたかわからへんわけやし。結婚式に出た帰りに文楽を見に来たかもわかれへんわけでしょ?」
なるほど、そらそうです。
タキシードやイブニングドレスで、串カツやラーメンを食べに行っても別にいいのと同じです。実際、式のあとってそういうこと、多々ありますものね。
フォーマルな着物をカジュアルな場に着ていくことは、ぜんぜん許されざることではありません。もちろん浮きますけれども、まあ気にしなければすむ話です。
以下に、着物や帯の種類をあげて、格についてまとめました。
でもすごくいい加減なことを言うようですが、実際の着物や帯を前にしたとき、礼装用とカジュアル用の見分け方は、案外簡単です。
着物も帯も、基本的には、キラキラ豪華に見えるものが礼装用と思って間違いありません。礼装用は、金や銀の糸が織り込んであったり、刺繍が入っていたりします。
ぱっと見て明らかに材料費も人件費もかかってるな、と思われるものは、礼装用です。帯などは持ってみると、ずっしり重く感じられます。
逆にこざっぱりとしたものは、カジュアル用です。なるべくたくさん実物に接して、五感で覚えるのが一番です。

