アンティーク着物の私のポリシー

 私はアンティーク着物にはまって5年、まだまだ初心者の着物好きです。

 私のポリシーは、「手持ちを生かす」と、「楽しく学び、楽しく着る」。たんすに詰まった母や祖母のアンティーク着物を引っ張り出し、楽しく試行錯誤している毎日です。特に、ゆかたや木綿、ウールなど、普段着の着物が大好きです。

 私とおなじ、若葉マークさんと驚きを共有できたらと思います。また、興味はあるけれど、最初の一歩を踏み出すことを躊躇されている方の手をとれたらと思います。こんな奴も着てるんやから私も、と思ってもらえたら幸いです。

簡単リサイクル:トップ3

1位

1位:テーブルセンター
私がはじめてやったアンティーク着物のリサイクルなのですが、技術は要りませでしたが勇気は要りました。古かろうが汚れていようが、帯はひとつの完成された作品。そこにハサミを入れるというのは、やはりどきどきします。テーブルセンターの詳細 >>

2位

2位:タペストリー
ハトメなどをつかって帯に穴をあけて紐でつなぐのもよいかとは思いますが、私は帯に傷をつけたくなかったので、糸でつなぐことにしました。相当いい加減に作っても帯のパワーで結構素敵になります。楽しんでいろいろ工夫してみてください。タペストリーの詳細 >>

3位

3位:バッグ
アンティーク着物の藍染の帯で作りました。持ち手は手芸店で購入。 1000円前後だったと思います。持ち手はあえて共布で作らず、こういった竹なりレザーなりを使ったほうが、もっさりしない気がします。バッグの詳細 >>

開かずのたんすを開けたら

着物 私が突然魅入られたのは、2年前の35歳のとき。一枚のアンティーク着物を目にしたのがきっかけです。

 母が偶然、古い桐のたんすから出していました。亡き祖母の嫁入り道具とのことでした。

  若草色の綸子に、紫色の藤が描かれています。後に、訪問着だということを知りますが、その時はなにもわかりませんでした。ぱっと見た感想は「うわ、派手やなあ」。

 こざっぱりした洋服に慣れた目には、ほんとにちょっと笑ってしまうくらい派手でした。そのときはそれ以上何もなく、母もそのままそのアンティーク着物をたんすに戻したのですが、なぜかどうしてもそれが気になってしかたありませんでした。

 数日後、私はそのアンティーク着物だけでなく、たんすの中のすべてを引っ張り出していました

  ほとんどが母の若い頃のもので、そこに祖母のも混ざっていました。派手な色のも、渋い色のもあります。手触りがつるつるのもあれば、ざらざらしたのもあります。

 そういうものを手にとって見ているうちに、突然、これを着てみたい!という思いが湧いてきました。

 上の写真は私を着物の世界に引き込んだ、アンティークの着物。アンティーク着物とは、だいたい昭和初期くらいまでの着物のことを言うそうです。これは昭和5年前後のものなので、アンティークとしては一番新しい部類のものです。

以前は着物を着るのは嫌いだった

 それまで私は、着物を着るのなんて大嫌いでした。成人式の振袖も、卒業式の袴も、親に義理を果たすつもりで着ただけで、正直、苦痛でなりませんでした。しかも、和服業界といえば即高級志向や強引な商売というイメージが浮かんでしまい、敬遠しているところがありました。

 でも、祖母のアンティーク着物を手にしながら、私は亡くなった祖母の姿を思い出していました。明治生まれの祖母は、死ぬまで着物を着ていました。外出するときにはぱりっとしていたものの、家では帯を貝の口に結び、とても楽そうに着ていました。

 家事をし、庭仕事もこなして、こたつで寝そべってもいました。祖母の姿は、きりっとしつつもどこか柔らかで、素敵でした。

 いつのまにか、着物の広告に出てくる、高そうなものを身にまとった人たちの姿を、着物姿だと思いこんでいました。でも、それだけが着物ではないはずです。

 着物って、本当はそんなに気取ったもんと違うんやないやろか。
もっと気楽に、楽しく着られるんちゃうやろか。

1ヵ月後には着付け教室へ

 そんな思いを抱きつつ、「着物を着たい!」衝動に身を任せ、一ヵ月後には着付け教室に通い始めていました。それまで日本の文化にまったく興味のなかった私にとって、この世界は驚きの連続でした。自国の文化へのカルチャー・ショックとも呼べるものでした。

  思いがけず、そのショック自体が、とても楽しかったのです。驚きが知る喜びに変わりました。すばらしい先生のおかげもあり、確信しました。やっぱり楽しいもんや。

 着物を着始めて2年、最初に比べると、今は掟もだいぶわかり、着物ならではの制約も知りました。それでも、今もやはり、いえ、前以上に楽しいもんやと思います。

  アンティーク着物の中では、わたしはカジュアルなものと相性が良いようです。絹の着物を、気合をいれて着付けをして、お出かけするのも悪くありません。でもそれより、カジュアルなウールやもめんを着て、一日家で過ごすのが好きです。

  特に夏、ゆったりとゆかたを着て家で過ごすのが、私にとって一番贅沢な着方です。洋服の時間の流れから解放されると、蒸し暑さすら風情のあるものに思えてくるから不思議です。

 アンティーク着物はほんとうに贅沢品やとも思うようになりました。値段の高い安いの問題ではありません。逆に、ちっともお金を使わずに着られる、家にある着物が、私には一番の贅沢品に思えます。

 家にある着物にくるまれることは、若かりし日の母の思い出や、亡き祖母の思いに包まれることだからです。それが上等だろうが安物だろうが、絹だろうが化繊だろうが、そんなの関係ないのです。

 開かずのたんすをお持ちの方、ぜひ、たんすを開けてみられることをおすすめします。そして、誰かの思いのこもった着物に、手を通してください。いっしょに、アンティーク着物のぜいたくを堪能しましょう。

 「開ける」では、着付け教室選びや、教室での体験、カオスと化していたたんすの中の整理についてなど、私の経験を、カルチャー・ショックを交えつつ綴ります。

  これからたんすを開けようとなさってるかた、または、開けてはみなかったことにして閉めている方に、少しでもご参考になることがあれば幸いです。

お役立ち情報

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